設定ファイルを整える
設定ファイルを整える
AIに何をさせるかを考える前に、作品の「判断基準」を整える
私の長編小説制作では、16個で始めた設定ファイルが、いまは24ファイルと2つのフォルダになっています。
このテーマについて
生成AIを使って長い作品を書き続けていると、 登場人物の性格が変わったり、文体がぶれたり、 以前に決めた出来事と矛盾したりすることがあります。
そこで重要になるのが、 AIが迷ったときに戻るための「設定ファイル」 です。 作品の目的、登場人物、世界観、文体、時系列、禁止事項などを整理し、 「この作品では何を正しいものとして扱うのか」 をAIと共有します。
このテーマでは、設定を一度つくって終わりにするのではなく、 物語が進むたびに情報を更新しながら、 AIが参照できる「正しい現在」を保つ方法 を、実際の制作例から紹介します。
まず読む記事
16個の設定ファイルを実際にどう使っているのか。 改稿で評価が84点から88点へ上がった例と、 物語の一話で矛盾を見逃した例の両方から、 設定ファイルの効果と限界を紹介します。
この記事でわかること
長編小説の制作で実際に使っている16個の設定ファイルを例に、 何を分けて管理し、どのように作品の一貫性を保っているのかを紹介しています。
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作品の目的と前提
物語全体が戻る基準を決める -
登場人物と人間関係
人物の性格や関係性のぶれを防ぐ -
世界観と場所
物語の舞台や生活環境を共有する -
文体・視点・表記
文章全体の書き方をそろえる -
章と場面の設計
その場面で何を起こすのかを管理する -
時系列と確定した事実
すでに起きた出来事と現在地を記録する -
禁止事項
AIに変えてほしくないことを明示する -
確認の基準
設定との矛盾や人物らしさを確認できるようにする -
うまくいった回と、見逃した回
改稿で品質が上がった例と、 矛盾が確定稿まで残った例の両方から運用を考える
続けて読む記事
上の一覧で挙げた項目のうち、四つは、それぞれ一本の記事で詳しく扱っています。 どんな粒度で書き、どこで判断を分けているのかを、実際のファイルからたどれます。
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作品の目的と前提
AIに「この作品は何のためにあるか」を渡す — 設定ファイル01の中身
作品全体が戻る基準を、最初のファイルに書きます。 ここが決まっていないと、ほかのファイルの判断がぶれます。
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文体・視点・表記
文体を「憲法」にする — 自分の文章を分解し、直した理由をルールへ戻す
平均21字、20字以下を半数、40字超は6%以内。 自分の文章を数値に分解しました。 それでも数値を満たすだけでは足りなかったものについても書いています。
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登場人物と人間関係
人物をぶらさない仕組み — キャラクターは、何を願っているのか
性格を表す言葉では、人物は保てません。 書くのは、その人が何を欲しがっているかと、何が見えていないか。 身体の癖に使用期限を付けた例も紹介します。
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時系列と確定した事実
時系列と確定事実 — 矛盾はここで起きる
日付、小道具の持ち主、数字の出どころ。 原稿を承認するときに、タイムラインと用語集を一組で更新します。 矛盾の起き方が二種類あることも扱います。
これらは全8回の連載の一部です。連載の全体は AI小説のつくり方 からご覧いただけます。
こんな方におすすめです
- 生成AIで長編小説や長い作品を書き続けたい方
- 登場人物・文体・時系列のぶれや矛盾を減らしたい方
- 一つの長いプロンプトだけで作品を管理することに限界を感じている方
このテーマで扱う範囲
ここでは、 作品についてAIが参照する情報を、どう整理し、どう更新するか を中心に扱います。
AIごとの役割分担やエージェントの構成については AIが働く環境をつくる で扱います。
原稿をどのように評価し、修正につなげるかについては 品質を確認し、改善を繰り返す で扱います。