お知らせ
記事:「AIに小説を書かせた1年ではなく、『AIが働く環境』をつくった1年」を公開
新しい記事「AIに小説を書かせた1年ではなく、『AIが働く環境』をつくった1年」を公開しました。
約1年間、ChatGPTとClaudeを使って長編小説『13歳、わたしはお金持ちになると決めた。100の問い』を制作してきました。この記事では、その試行錯誤を振り返り、AIとの創作がどのように変わってきたのかを整理しています。
最初は、「どう頼めば、ほしい文章が返ってくるか」を考えるPrompt Engineeringが中心でした。しかし長い物語を作り続けると、人物設定や時系列、過去の出来事、文体などを毎回説明することに限界が出てきます。そこで、必要な情報を設定ファイルとして整理し、AIが何を知った状態で考えるかを設計するContext Engineeringへ進みました。
さらに、本文や設定ファイルをAIが参照し、役割ごとに「書く」「整合性を確認する」「キャラクターらしさを評価する」といった仕事を分担できる環境を整えていきました。ここで重視したのは、AIそのものではなく、AIが安定して働ける環境を設計するHarness Engineeringです。
そして現在は、1回の生成で完成を目指すのではなく、「生成→評価→修正→再評価」を繰り返して品質を高めるLoop Engineeringへと発展しています。
Prompt、Context、Harness、Loopは、古い方法から新しい方法へ置き換わるものではありません。AIへの1回の指示から、AIが参照する情報、働く環境、評価と修正の仕組みへと、人間が設計する範囲が広がってきたと考えています。
この1年で作っていたのは、小説だけではありませんでした。人物設定、Timeline、Scene Plan、文体ルール、評価役などを組み合わせた、自分専用の「AI創作環境」でもありました。
その結果、AIを操作する作業から少し離れ、「この人物は次にどう動くのか」「この出来事から何が起こるのか」という、創作そのものへ戻れるようになりました。
小説を書くという小さな現場から始まった経験を通して、「AIとチャットする」だけではなく、「AIと一緒に働く環境をどうつくるか」を考えた1年間をまとめています。