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【電子書籍】『13歳、 わたしはお金持ちになると決めた。 100の問い 第5巻 人間関係と信頼』(著者:小林聡史)を2026年7月25日に発売
デジタル・サポーターズ・クラブは『13歳、 わたしはお金持ちになると決めた。 100の問い 第5巻 人間関係と信頼』(著者:小林聡史)を2026年7月25日に発売したのでお知らせします。
莉子が、本を閉じる。
閉じる音が、思ったより大きい。
「お姉ちゃん、もう絵はいいって」
一枚だけでも、だめかな。
「もう、いいって」
それから、パンの写真も、絵の返信も、届かなくなった。
第5巻の舞台は、4月から6月。中学2年になったばかりの日常です。
第4巻で、止まることの意味を知ったルミ。第5巻で向き合うのは、積み上げてきたものが、ふいに崩れるという問いです。
信頼は、どうやって築けるのか。
一度切れてしまった繋がりは、戻せるのか。
本音で話せる相手は、誰なのか。
ルミは、あこがれの莉子の姉に「手伝えること、ないですか」と申し出て、あっさり断られます。そのすぐあと、莉子は絵とパンの写真の交換を、理由も告げずにやめてしまいます。「莉子は、パンが上手になったから、もう、わたしはいらないんだ」。ルミは、そう決めつけます。
公園で、こらえきれずに口をついて出た言葉。
「あなたのお姉さんも、お父さんも、助けてくれない人たち」
言ったあとで、取り消せないことに気づきます。
答えの出ないまま、ルミは一人で電車に乗り、遠くに住むおばあちゃんを訪ねます。踏切、いちじくの木、古い茶の間。「莉子ちゃんのことは?」と聞かれ、理由も分からないまま涙があふれます。
Graceは、答えを教えません。問いだけを、静かに返します。
帰り道の公園で、偶然会った莉子の姉から、名前のない番号のカードを渡されます。それを境に、少しずつ、ずれていた歯車が噛み合っていきます。
「この前、莉子のお姉さんとお父さんのこと、ひどいこと言った。ごめんなさい」
「いいよ」
勘違いがほどけたとき、ずっと名前のなかった莉子の姉に、初めて名前がつきます。
そして白金の家、答案を並べて勉強したあとで、莉子が聞きます。
「じゃあ、やろうよ」
「何を?」
「わかんない」
「でも、やりたい」
第1巻では、まだ隣にいるだけだった二人。第2巻では、互いの家を行き来するようになりました。第3巻では、同じ問いの前に立ちました。第4巻では、同じ朝を持つようになりました。そして第5巻では、一度切れかけた信頼を、自分たちの手で結び直します。
全10巻、100の問いをめぐる物語。本巻では、ルミが第41問から第50問までの問いと出会います。
相手の良いところを見つける習慣はある?
本音で話せる相手は誰?
困っている人がいたら、どう関わる?
「ありがとう」はどれくらい伝えてる?
信頼ってどうやって築けると思う?
自分が信頼されていると感じた瞬間は?
裏切られた経験、それをどう乗り越えた?
人間関係で大切にしていることは何?
友だちと、親友になったきっかけは?
一緒に何かをやりたいと思える人はいる?
舞台は、新学期の教室、放課後の公園、遠くの町のおばあちゃんの家、白金の家のキッチンと勉強部屋。
大きな事件は、起こりません。でも、ルミと莉子の距離は、静かに変わっていきます。
「決めつける」から、「確かめにいく」へ。「言った言葉は消せない」という痛みから、「それでも、やり直せる」へ。
お金持ちになりたいという願いから始まった物語は、今、目の前の一人との関わり方——信頼の結び方——に向かっています。
子どもにも、大人にも、問いが残る一冊です。
こんな方におすすめです。
・友だちとのすれ違いと仲直りを描いた青春ストーリーが好きな方
・「信頼」や「本音」について、子どもと一緒に考えるきっかけがほしい方
・思い込みで人間関係をこじらせがちな自分に、心当たりがある方
・1〜4巻に続けて、ルミと莉子の春を一緒に過ごしたい方
■書籍概要
書名:13歳、 わたしはお金持ちになると決めた。 100の問い 第5巻 人間関係と信頼/著者:小林聡史
出版年月日 2026/6/24 定価 本体500円+税